早朝、会所の「神の間」から御頭が安置されている唐櫃(からと)が出され、会所前の広場において、高向大社まで各役人や共盛団員が行列を成し出発します。髙向大社到着後、御頭を浄め衣裳が附けられ、神殿玉垣内に安置、神官による神前での祭典が行われます。
祭典を終えると共盛団員により日和見が行われます。これは、その日の天候を占う意味で行われます。高向大社の外へ出て、大鳥居前の不浄除け石を「ひよりや、ひよりや」と呼びかわし一周し、神前へ戻ります。
舞を担う杉太夫(すぎだゆう(通称『舞い手』))が2人1組となり、高向大社、祷屋番宅、会所にて笛などの神楽を担う神楽衆(かぐらしゅう)の演奏で、スサノヲノミコトの八俣大蛇(ヤマタノオロチ)を退治する神話をかたどった舞が演じられます。舞は七段構成となっており、各段にはストーリーがあります。
「含め物」とも書き、御頭が区内の一軒一軒を廻り、邪気払いに出る儀式です。現在は御鏡料を用意していますが、戸毎の家から差し出されるオセチや、おひねりを御頭が口に含め入れるに由来するともいわれています。「フクメモノ召されの」と声を掛け、玄関前で御頭を捧げ「エイトー、エイトー」と唱えニ拝します。神祭当日一日にかけて、共盛団団員が御頭を担ぎ、300軒近くの家々を廻っています。
御頭を頭の上まで持ち上げ、振りに合わせて自分の身分や役職を声に出します。共盛団の魅せ所です。
布久目物から祷屋などに到着した後、御頭振りをして御頭を納めます。その後、共盛団が納めた御頭をもう一度上げてしまおう企み、御頭に向かって一気にたかる行いです。これを御棚(みたな)などが上げさせないように御頭を守護します。
御棚・・・御頭の両脇にいる青い衣装の役人。
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